ゴミ屋敷の良い思いつき!
島の中央には九州地方で最高峰の宮之浦岳(標高一九三五m)と、永田岳、栗生岳、翁岳、安房岳など標高一八OOmを超える山々が連なっており、島の面積の約九O%が山岳地帯であって、その全域が霧島屋久国立公園に指定されている。
島の北側に上屋久町、南側に屋久町があり、両町の人口は併せて一万三六OO人(一九九六年現在)で、島内では林業、農業(稲、サツマイモ、サトウキビ)と漁業(サパ漁、トビウオ漁)のほかに、薬草栽培(ガジュツ、ウコン等)も盛んである。
気象庁屋久島測候所が測定した、屋久島の年平均気温は一九・一度で、年間降水量は四六OOmlである。
高温多雨のために、海岸にはガジュマルやメヒルギなどの亜熱帯植物が生育しているが、山岳部には年間八Ooomを超える降雨があるので、亜熱帯から冷温帯までの植物が生育しており、日本列島の植生が垂直に分布したような島である。
海岸近くの、標高一001八OOmまでの山は前岳と呼ばれる照葉樹林帯(常緑広葉樹林)であるが、奥部の八001一八OOmの聞はスギ樹林帯であって、スギやヒノキ、モミ、ツガなどの針葉樹と、ヤマグルてギリ、ヒメシャラなどの広葉樹が繁っている。
屋久島山中にある樹齢3000年の紹元杉〔宇都山岳会,岡本敏氏提供〕また、一八OOm以上の山頂はヤクシマダケ、ヤクシマシャクナゲなどの草原帯である。
このように、島内には一二OO種以上の植物が分布することが知られており、そのうち約四O種は屋久島固有の種といわれている。
ゴミと環境美化・園内の取組みスギ樹林帯のなかには、推定樹齢が数千年といわれている巨大なスギ(屋久杉)が現在も生育している。
樹齢が二六001七二OO年といわれる「縄文杉」 ゃ、樹齢三OOO年と推定されている寸紀元杉」などであるが、倒木上に発芽して育った倒木更新樹ゃ、切株上に育った切株更新樹などの珍しいスギの巨木もある。
なお、照葉樹林帯からスギ樹林帯にかけてニホンジカのE種といわれているヤクシカが三0001六OOO頭生息しており、海岸部から照葉樹林帯にかけてホンドザルの車種と見られているヤクザルが四0001六000頭生息していて、餌を求めて道路や里に出て農作物に大きい被害を及ぼすこともある。
また、島の北側にある一湊海水浴場ほか二か所、島の南西側にある栗生浜ほか一か所の海岸には、環境庁が一九九一(平成三)年に編集した『日本の絶滅のおそれのある野生生物−レッドデータブック』に希少種として記載されている胞虫類のアカウミガメとアオウミガメが、毎年五月から七月にかけて二OOO頭前後上陸し、砂浜に穴を掘って産卵する。
卵は四五1七O日で醇化して海へ戻っていく。
なお、鹿児島県は一九八八(昭和六三)年に寸ウミガメ保護条例」を制定し、ウミガメの捕獲と採卵を禁止している。
一九九三(平成五)年三月、鹿児島県と上匡久町、屋久町が中心となって、側屋久島環境文化財団が設立された。
との財団は屋久島の優れた自然環境の保護と暮らしの豊かさをあわせて実現しようとする、環境文化村構想を推進している。
屋久島環境文化村の中核施設は、上屋久町に開設された「屋久島環境文化センター」 と、屋久町に開設された「屋久島環境文化研修センター」であるが、このほかにも数々の環境保全支援事業および自然保護事業、環境学習事業、文化事業等を行っている。
なお、屋久島環境文化財団が提唱した、「屋久島カントリーコ−ド」は、屋久島で暮らす人たちと、屋久島を訪れる人たちの、心構えやル−ルを示したもので、人々の文化や暮らしを尊重する、ゴミを捨てない、ゴミは持ち帰る、野生動物にエサをやらないなどの八項目が取り上げられている。
私は、一九九七(平成九)年一一月にこの島を訪ねたが、島内ではポイ捨てゴミは見られなかった。
この島では路傍や公園、景勝地でゴミ箱を見ることが少ない。
ゴミを出さない、ゴミは捨てない、ゴミは持ち帰る、という考え方に基づくものであろう。
屋久町の安房から、安房林道を通って標高一二三Omの山中にある「紀元杉」まで登ったが、路傍や山中にも投げ捨てられたゴミは全く見られなかった。
側屋久島環境文化財団の資料によれば、島の人たちは清掃登山やゴミ持ち帰りキャンペーン、アカウミガメの産卵地の清掃など、環境保全とゴミのない島づくりにたゆまぬ努力をしており、「屋久島カントリーコード」は屋久島の人たちとこの島に登山や観光に訪れる人たちにきちんと守られているようだつた。
なお、一九九三(平成五)年一二月、屋久島の総面積の約二一%が、ユネスコの「世界文化遺産」 に登録された。
登録の理由は、樹齢一OOO年の屋久杉などの極めて特殊な森林植生をもつこと、亜熱帯から冷温帯に及ぶ植生の垂直分布があり、多くの固有植物や南限・北限植物が自生していることなどである。
屋久島カントリーコード固定公園『秋吉台」寸秋吉台」は、山口県秋芳町を中心にして東側の美東町と西側の美祢市にかけて広がる総面積が一三OMの広大なカルスト台地(石灰岩台地)である。
この「秋吉台」と、台地のふもとにあって大量の地下水を湧出している天然記念物寸秋芳調」は、昔から多くの観光客を集めているが、地元の秋芳町では年聞に一一O万人を超える観光者が置いて帰るゴミの始末が大きな課題となっている。
秋吉台を管理している、秋芳町秋吉台管理事務所は台上の七か所にゴミ箱を設置しており、一週間に一回空き缶や空きびんなどの不燃ゴミを約一OOOK、弁当殻などの可燃ゴミを町指定ゴミ袋で約六袋回収している。
回収された不燃ゴミは、その約六O%が自動販売機や台上の土産物底などで販売している飲料やピ−ルの空き缶で、約四O%が空きびんであるといわれる。
また、秋芳洞および周辺のゴミを管理している秋芳町観光課も一五か所のゴミ箱から一週間に一回、不燃ゴミを約六00・回、可燃ゴミを約一一一00・堵回収している。
秋芳町の担当職員の話によれば、秋吉台および秋芳調一帯の清掃およびゴミ処理の問題点は、ゴミ箱に入っているゴミが指示どおりに不燃ゴミと可燃ゴミに分別されていないので、収集する町の職員が改めて分別しな凶りればならないことと、紙オムツがゴミ箱に捨てられること、周辺の家庭や土産庖の人たちがゴミ箱に自国定公園「秋吉台J (秋吉台科学樽物館,中村久氏提供〕分たちのゴミを投入することなどである。
観光地のゴミ処理の難点は、必ずしも観光客のマナ−の問題だけではないようである。
固定公園「沖縄海岸」固定公園「沖縄海岸」は、沖縄島中部の読谷村残波岬から北部の名護市世富慶までの沿岸と、本部半島の屋我地島を含む羽地内海から辺戸岬までの海岸一帯、貴重な動植物が分布する与那覇岳(標高四九八m)、名護岳(標高三四五m)を含む区域、慶良間諸島を含む周辺海域を併せた約三・六万加である。
公園区域の内、沖縄島の中・北部の海岸線は、沖縄地方特有の隆起石灰岩の海餌崖と珊瑚礁あるいは砂浜であって、沖合の礁縁に外洋の波浪が打ち上げる白波と、礁縁と陸岸との聞に広がる青い礁湖、陸岸の珊瑚片からなる白い砂浜は沖縄県が誇る美しい自然景観である。
しかしながら、最近これらの地域の海岸沿いの道路および海浜の砂浜に投棄したゴミや漂着したゴミによる汚染がひどくなっている。
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